孟昌明につい
画家・文筆家・美術評論家
描くこと、書くこと、見ること。
孟昌明の仕事は、その境目を行き来する。
画家・文筆家・美術評論家
描くこと、書くこと、見ること。
孟昌明の仕事は、その境目を行き来する。
孟昌明は、画家であり、文筆家であり、美術評論家でもある。
水墨と書の文化を背景に持ちながら、西洋近代美術にも深く目を向け、絵画と言葉の両方を通して制作と思索を続けてきた。
その作品には、動物や人物、花、風景、日常の一場面まで、身近な世界が繰り返し現れる。そこにあるのは、伝統的な水墨画の再現ではない。墨の濃淡、一本の線、余白、文字、そして鮮やかな色が、孟昌明自身の視覚のなかで組み直されている。
描くことと書くこと、つくることと批評すること。それらを分けずに考える姿勢が、孟昌明の仕事を貫いている。
孟昌明の絵には、墨と線がある。
そこに文字が入り、時に思いがけないほど強い色が現れる。
水墨、書、西洋近代美術。それぞれの方法を借りるのではなく、自分の線と色のなかで出会わせる。
牛も、鳥も、人も、蓮も、風景も、ただ描かれる対象ではない。見慣れたものをもう一度見ることから、絵が始まる。
文人画は、単にひとつの絵画様式を指すものではない。
かつて文人にとって、絵を描くこと、書を書くこと、詩や文章をつくること、ものを見て考えることは、互いに切り離された営みではなかった。
孟昌明が受け継ごうとするのも、決まった筆法や昔の図像ではなく、その自由な精神である。
伝統のなかに立ちながら、そこに留まらない。
孟昌明にとって文人画は、いまを描くための方法でもある。
《蓮池》
2010 / 墨・彩色・紙
孟昌明にとって、言葉は絵の外にあるものではない。
画面に書かれる文字。作品について考える文章。そして、美術を見つめ、問い直す批評。
絵を描くことと文章を書くことは、異なる方法でありながら、同じところから始まっている。
よく見ること。そして、考えること。
国際的に活動する画家・文筆家。アジア、ヨーロッパ、アメリカで60回を超える個展を開催。南京博物院(中国)、Chinese Art Center(ドイツ)、東大阪市立美術センター、高島屋美術画廊(日本)、誠品画廊(台湾)、カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所などで作品を発表してきた。著書多数。パウル・クレーについての受賞作『Thoughts and Ballads』をはじめ、『Star over France』などがある。絵画と文章の双方を通して、文化、地域、ジャンルの境界を越えながら制作・執筆を続けている。
描くこと。書くこと。見ること。
ARTCMM
© Changming Meng